令和5年度:道徳科における個別最適な学びを考える

令和3年の中教審答申「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~」では、学習指導要領を学校教育を通じて児童が「何ができるようになるか」という各教科等において育成を目指す資質・能力を「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の3つの柱に整理しました。未来の社会を見据え、児童の資質・能力を育成するに当たっては、このような学習指導要領の趣旨を踏まえ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」という観点から学習活動の充実の方向性を改めて捉え直し、これまでの教育実践とともに、ICTの新たな可能性を指導に生かすことで、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善につなげていくことが重要と考えられています。こうした考え方は、道徳科のおいても配慮すべきことです。

そこで、これまで個に応じた指導を基本としていた道徳科において、個別最適な学びをどう捉え、道徳科の特質を生かした授業を構想するべきかを研究を深めることとしました。